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Paul Klee / Fruit negre

¥38,500

Paul Klee / Fruit negre



¥35,000+tax



size: w550 h700 d30
material: alder wood, pet, MDF, paper
print: silkscreen
weight: 2.3kg
Country of origin: Belgium, Japan


*天然木フレームなどは節や木目が入る場合がございます。



納期/即納在庫数はお気軽にお問い合わせくださいませ。


 

Fruit negre”

この作品はパウル・クレーの中でも、極めてシンプルな形と色で構成された抽象表現の典型例といえる。1910年代以降、クレーは対象の再現ではなく「内面の感覚」や「見えない秩序」を色と形で表現する方向へと大きく舵を切った。本作のような円形モチーフは、果実や生命の象徴としても解釈され、特にチュニジア旅行以降に確立された“色彩中心の絵画観”が背景にある。

黄色の地に浮かぶ黒い塊は、光と闇、存在と余白といった対比を強く意識させ、最小限の要素で深い精神性を引き出している点が特徴だ。このような表現は当時としては非常に先鋭的であり、具象から抽象へと移行する近代美術の流れを後押しした。

その影響は後の抽象絵画やミニマルアートにまで及び、「少ない要素で豊かな意味を生む」という考え方を広く浸透させた。クレーの作品は、単なる視覚表現を超え、現代アートにおける“思考する絵画”の原点の一つと位置づけられている。



Paul Klee パウル・クレー
パウル・クレー(1879–1940)はスイス出身の画家で、音楽一家に育ち、自身もプロ級のヴァイオリニストとして活躍。音楽的素養は彼の作品に深く影響し、「ポリフォニー」や「フーガ」といった音楽用語が画題に使われることも多い。1914年のチュニジア旅行をきっかけに色彩と線の表現を革新し、独自の豊かな色彩感覚を確立した。彼はドイツのバウハウスで教鞭をとり、美術理論の講義やエッセイを『パウル・クレー・ノートブック』としてまとめ、造形芸術における重要な理論書として後世に大きな影響を与えた。

 

 

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